マディガンのファンタジア 下 未来への綱わたり
作者マーガレット・マーヒーの本国であるニュージーランドではテレビドラマ化もされたという当作品。
まず読み終えた感想としては、なかなか面白かった。
母親マディとの関係から新リーダーのイーヴスとの関係、タイモンやリリス、ブーマー…なんでこんなに仲良くやれないか、思いやりがないのかと呆れてイライラさせられること間違いないはずだ。
ただ、それは物語にハマっている、期待している証拠でもある。ドラマや映画が映るテレビに向かって文句を言っているに等しい。キャラクターに魅力があることは認めざるをえない。日本でアニメやゲーム化してもいい作品になったかもしれない。
物語は面白いし、最後はテレビドラマ向きな感じに悪者がいい奴になって、悲しいけど前向きなハッピーエンドで終わる。
ハラハラもさせられる、冒険ものとしては設定も珍しく、良作と言えるのでないか。