児童文学概論

ヤングアダルトジャンルを読み、感想を示します。個人の駄メモです。ネタバレあり要注意。

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

トニーノの歌う魔法

呪文は性格な歌詞と音程で歌うことで魔法が発動するという、少し変わった設定が魅力的な作品。ロミオとジュリエットのようなソワソワする展開もあり、とても面白かったし、世界観は秀逸だ。これこそジブリでアニメ化すればとんでもなくあっさりと世紀の名作…

魔法使いはだれだ

ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの作品。ある中学の2年Y組の生徒たちが主人公となり、クラスの中にいる魔法使いは誰なのかを巡って起きるドタバタ劇。少し意外だったラストも含めてなかなか面白かった。唯一残念だった点は、登場人物の名前が多く、似たよ…

ペッパー・ルーと死の天使

イギリスの作家ジェラルディン・マコックランさんの2009年に出版された作品。日本語版は2012年に発売と割と新しい作品である。読んだ感想としてはちょっと残念な感じ。読み物としてはしっかりしてるが、何か期待していたものと違ったのかもしれない。14歳ま…

不思議を売る男

ジェラルディン・マコックランが書き、本国イギリスで1988年に出版され、1998年に日本語版が発売されたこの本。カーネギー賞とガーディアン賞を同時受賞したすごい作品だ。原題は「A PACK OF LIES」なので、だいぶ味付けされた邦題となっている。中身は不思…

グリフィンの年 上

ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの「ダークホルムの闇の君」の続編。前作がとてつもなくユニークな設定や世界観、キャラクターの繊細な描写で楽しまさせてくれた分、否応にも期待値高く読み始めた。まだ上巻を読み終えただけだが、もう満足感でいっぱいな…

ゴーストの騎士

ドイツの作家コーネリア・フンケの作品。「どろぼうの神さま」で有名な作者の2011年に本国で出版された本だ。とても読みやすく、シーンの描写も丁寧だし、人物を描くのもとてもうまい。幽霊や騎士、古い学校といったワクワクさせる要素もあるし、少年と少女…

ガンプ 魔法の島への扉

イギリスに住むエヴァ・イボットソンの1994年に本国で出版された作品。ネバーランドのような幸せな島からロンドンに出たときにつれさられた島の王子を探す物語。舞台は現代のロンドン。空想の世界と現代が繋がった不思議な冒険奇譚である。とても読みやすく…