グリフィンの年 上
ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの「ダークホルムの闇の君」の続編。
前作がとてつもなくユニークな設定や世界観、キャラクターの繊細な描写で楽しまさせてくれた分、否応にも期待値高く読み始めた。
まだ上巻を読み終えただけだが、もう満足感でいっぱいなほど面白い。まだ前作の狂気じみた面白さを超えてはいないし、キャラクター名と顔がたまに一致しなくなる点は変わらないが。
ハリーポッターの魔法学校ではなく、ここは魔術大学。そこに新一年生として入ってきたそれぞれ過去や秘密を抱えた6人。誰も見たことのないけど確かに共感できるキャンパスライフが描かれる。
前作を読んでいた方が間違いなく楽しめる。大学勤めの魔術師の先生方のキャラクターはとても愉快で人間くさくもある。さすがダイアナ・ウィン・ジョーンズ先生だ。
ネズミにさせられたまま逃げ出した海賊と殺し屋が、次の下巻でどのような騒動を巻き起こすのか。間違いなくさらにドタバタを極めることになるはずだ。