児童文学概論

ヤングアダルトジャンルを読み、感想を示します。個人の駄メモです。ネタバレあり要注意。

2018-03-21から1日間の記事一覧

顔をなくした少年

「穴」で知られるアメリカのルイス・サッカーさんの作品。正直、胸をえぐられるような、嫌な記憶が蘇るような作品である。子供から大人に成長する過程で、誰もが通るジレンマというか、もがきがとてもリアルに描かれている。日本人でも共感できる人は多いの…

骨董通りの幽霊省

イギリスの作家アレックス・シアラーさんの作品。ここまで幽霊にぴったり焦点を当てて書かれた作品は、同じくイギリスの作家ジョナサン・ストラウド氏の「ロックウッド除霊探偵局」以来だ。イギリスでは日本のように幽霊が身近な存在であり、テーマモチーフ…

魔女と暮らせば

とても面白かった。今まで読んだダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの作品の中で1番面白く感じたかもしれない。なぜか随所から「ハウルの動く城」の感じが醸されていたが、それもまた悪くない。姉のグウェンドリンと弟のキャットの姉弟が両親が亡くなったこと…