児童文学概論

ヤングアダルトジャンルを読み、感想を示します。個人の駄メモです。ネタバレあり要注意。

2017-08-15から1日間の記事一覧

七つの封印 2 悪魔のコウノトリ

個人的に大好きなカイ・マイヤーさんの児童向けの作品。ただし、相変わらずダーク。日本の児童向けのファンタジー小説とはレベルが違う。日本の児童向けの作品は、怖いと言ってもドラえもん映画程度で、大人からすると全く怖くない。むしろイラつかされるの…

嵐の王 2 第三の願い

ドイツのファンタジー作家カイ・マイヤーの三部作のニ冊目。タイトル通り、魔人イフリートが持つ三つの願いを叶える力。そのナゼか失ってしまった三つ目の願いを叶える力がカギとなって描かれる。振り返ってみると相変わらず面白かった。強烈な性描写や残酷…

嵐の王 1 魔人の地

ドイツのファンタジー作家カイ・マイヤーの三部作の一冊目。毎回翻訳のレベルがとんでもなく高く、こちらもかなり引き込まれる内容だった。中身の感想を言うと、まず面白かった。世界観としては進撃の巨人に似ている。魔法の暴走によって生まれた魔人によっ…

仮面の街

なぜか千と千尋の神隠しを彷彿とさせる作品。魔女のグラバは湯婆婆そっくりだし、ロウニーは千のようだ。仮面というものを物語のフックにしながらテンポ良く物語は進み、表現は難解で読み辛いけどサクサクと読み進んでしまう。なかなか良作だと思う。本作の…