児童文学概論

ヤングアダルトジャンルを読み、感想を示します。個人の駄メモです。ネタバレあり要注意。

魔空の森 ヘックスウッド

ざっくり言うと、ある森の周辺で起きた異変から物語が始まり、次々と意外な事実が明らかになってくるという話。世界を救うわけではないが、悪いやつをやっつけて新しいまともなやつに取って代わるという感じ。正直、かなり読みにくかった。物語の進行スピー…

牢の中の貴婦人

設定を把握しようとしているうちに最後まで来て、やっと状況を飲み込めたと思ったらあっさり終わった。絶妙な配分である。まったくロマンチックさがなく、どこまでも現実的だ。気付いたら幽閉されていて、記憶が曖昧で周りの状況すらわからない。そもそも知…

ダークホルムの闇の君

まず読み終わった感想を言わせて欲しい。なんて読み難い本なんだ。内容や設定などは他に見たことないほど斬新で、さすがダイアナ・ウィン・ジョーンズさんといった感じなのだが、日本語訳があり得ない角度で酷い。きっとあえて日本でもあまり日常で使われて…

メッセンジャー 緑の森の使者

どこか人里離れた森の先にある、迫害された人たちが集まってできた村を舞台にして物語が展開される。何とも言えない不思議な魅力のある作品だ。牧歌的でありながら、偽善的ですぐに崩壊しそうな危うさを含む。どこか新興宗教の人たちの集団生活を見ているよ…

嵐の王 3 伝説の都

長い冒険を終えた気分だ。ようやく長い悪夢から目覚めた気さえする。三部作のラストは前作である天空の少年ニコロに近い。世界を救う、変えて、みんなまたそれぞれの道に進み出すというキレイな終わり方。そこまでには数々の修羅場や生命を賭けたシーンの連…

七つの封印 3 廃墟のガーゴイル

テレビゲームにしたら面白そうなストーリーだった。七つの封印シリーズの三作目。毎回、実は登場人物のキャラクターや個性を持ってストーリーを引っ張るということはあまりなく、敵を中心にブンブンとストーリーが激しく展開される。だから基本的には防戦か…

不思議な尻尾

表紙から完全に女児向けだなと思いながらも設定に惹かれて読んでみた。その設定とは、その犬がシッポを振ると願いが叶うという割と単純なものだ。だからこそ、このベタな設定をマーガレット・マーヒーがどう料理して、何を伝えようとするのか気になった。読…

七つの封印 2 悪魔のコウノトリ

個人的に大好きなカイ・マイヤーさんの児童向けの作品。ただし、相変わらずダーク。日本の児童向けのファンタジー小説とはレベルが違う。日本の児童向けの作品は、怖いと言ってもドラえもん映画程度で、大人からすると全く怖くない。むしろイラつかされるの…

嵐の王 2 第三の願い

ドイツのファンタジー作家カイ・マイヤーの三部作のニ冊目。タイトル通り、魔人イフリートが持つ三つの願いを叶える力。そのナゼか失ってしまった三つ目の願いを叶える力がカギとなって描かれる。振り返ってみると相変わらず面白かった。強烈な性描写や残酷…

嵐の王 1 魔人の地

ドイツのファンタジー作家カイ・マイヤーの三部作の一冊目。毎回翻訳のレベルがとんでもなく高く、こちらもかなり引き込まれる内容だった。中身の感想を言うと、まず面白かった。世界観としては進撃の巨人に似ている。魔法の暴走によって生まれた魔人によっ…

仮面の街

なぜか千と千尋の神隠しを彷彿とさせる作品。魔女のグラバは湯婆婆そっくりだし、ロウニーは千のようだ。仮面というものを物語のフックにしながらテンポ良く物語は進み、表現は難解で読み辛いけどサクサクと読み進んでしまう。なかなか良作だと思う。本作の…

足音がやってくる

ニュージーランド出身の作者マーガレット・マーヒーの1982年に発売された初長編にして、イギリスのカーネギー賞を受賞した作品。かなり昔の作品ということになるが、さすがといったところ。隙がなく、子供がメインの作品だが、イライラさせられることもなく…

マディガンのファンタジア 下 未来への綱わたり

作者マーガレット・マーヒーの本国であるニュージーランドではテレビドラマ化もされたという当作品。まず読み終えた感想としては、なかなか面白かった。オズの魔法使いに少し似た作品でもあった。ただ主人公の女の子であるガーランドの言動が理解不能で、ず…

アンランダン 下 ディーバとさかさま銃の大逆襲

不思議な裏ロンドンでの少女の活躍を描いた作品の下巻。まずは率直になかなか面白かった。とても面白かったわけではなく、なかなか面白かった。外人特有のユーモアというかスカした感じが気持ち悪い部分もあったが、想像力の面で言うとかなり素晴らしいとも…

マディガンのファンタジア 未来からのねがい 上

5年前の2012年に76歳で亡くなられたマーガレット・マーヒーさんの作品。世界崩壊後の世界を舞台に、サーカス団であるマディガンのファンタジアが旅し、目的を叶える様子を描いている。ワクワクする設定であり、おばあちゃんである作者が書くだけあって、まっ…

アンランダン ザナと傘飛び男の大冒険 上

タイトルのアンランダンは、否定を表すアンにロンドンの正しい発音ランダンを合わせ、ロンドンではない、つまりもう一つのロンドンという意味を持っている。感想から言うと、なかなか面白かった。どこか不思議の国のアリスを読んでいるような個性的なキャラ…

天空の少年ニコロ 3 龍とダイヤモンド

ネタバレします。天空の少年ニコロ三部作のラストを飾る締めの巻。読み終わった感想としては長かった。天空の村から始まり、中国を旅しながら龍を探し、ラストは世界を救うというどこかで見たような展開に。そう、これはカイ・マイヤーさんの前作である「海…

アルテミス・ファウル 北極の事件簿

ネタバレあります。まず最初に、こちらは1巻かと思って間違えて借りてしまった。読みながらなんか知らない言葉がどんどんでてくるなと思っていたらまさか2巻だったとは。表紙にナンバリングがあるのかないのか分かりづらく、最後の広告欄で1巻だと確認したは…

勇者の谷

バーティミアスシリーズでおなじみのジョナサン・ストラウドの2009年に日本で発売された作品。短いあとがきまで含めて587ページもある超大作。とにかく長い。物語に入り込むまでずいぶん時間がかかった分、読み終えるまでにかなりの時間を要した。結果的に面…

天空の少年ニコロ 2 呪われた月姫

2巻になって一気にスピードアップ。もはやドラゴンボールみたいになってる。ラストの龍の門なんかは頭の中でシェンロンが思い浮かんでたし。月姫がいることで逆に物語が狭まっているような気がする。物語に恋愛や愛がはいるとロクなことにならないから、今回…

盗まれたコカコーラ伝説

ヤングアダルトって言葉に相応しい一冊。いささか表現力は乏しい部分もあったけど、おやつ感覚で楽しめました。対象は中学生くらいかな。見た目では小学生向けだと思うでしょうが、意外と内容は難しとこもあるので、きちんと理解して読むとなると中学生から…

天空の少年ニコロ 消えた龍王の謎

お馴染みドイツのカイ・マイヤーさんの2010年頃に出した作品。相変わらず広い世界観。ダークさとファンタジー、歴史や文化を交えながら答えに向かって物語が展開されます舞台は中国。ファンタジーの舞台になるのはとても珍しいですよね。ムーラン的な感じで…

氷の心臓

ネタバレします。読みたくない人はお引き取りください。2008年に日本で出版されたドイツのカイ・マイヤーさんの本。一気に読み終えたので感想を残しときます。世をでない人のために簡単に説明するとジブリのアニメ映画「ハウルの動く城」みたいな感じでした…

海賊ジョリーの冒険 三部作の感想文

海賊ジョリーの冒険 3部作ついに読み終えました。今の感想は、ほっと胸をなでおろしているところです。最初の1巻目を読み始めた時にはこんなに大きな話になるとは思わなかったし、こんなにハラハラドキドキされられるとも思っていませんでした。正直、最後は…